ドイツ語の変化表を見てみると、
1格とか、4格とかありますよね。
日本語の助詞に対応させて
「が・の・に・を」と覚えておくと便利です。
ほとんどの文章は、これで訳すことができます。
初めてのドイツ語 格って何?
主語とか、目的語のことを
ドイツ語では「格」(カク)という表現をします。
1格から4格まであります。
1格は主語のことで、
日本語の助詞「~が、~は」にあたります。
Der Vater ist nett. そのお父さんはやさしい。
このDer Vater (そのお父さん)が1格です。
2格は所有格のことで、「~の」になります。
Die Krawatte des Vaters ist schön. そのお父さんのネクタイはすてきです。
des Vaters (そのお父さんの)が2格で、
後ろから前のDie Krawatte (ネクタイ)にかかります。
3格は間接目的語で、「~に」にあたります。
Das Kind schenkt dem Vater eine Krawatte.
その子供はお父さんにネクタイをプレゼントする。
dem Vater が「~に」にあたる3格で、間接目的語です。
4格は直接目的語で、「~を」になります。
Das Kind liebt den Vater. その子供はお父さんを愛しています。
den Vaterが「~を」にあたる4格で、直接目的語になります。
「が・の・に・を」に対応しないときは?
ほとんどの文章は、
この「が・の・に・を」で処理することができます。
もちろん例外もあります。
「そのお父さんは子供を助ける」をドイツ語にしてみましょう。
Der Vater hilft das Kind.
となっていませんか?
そのお父さん(der Vater)は男性名詞の1格で、主語です。
助ける(helfen*)は不規則変化なので、変化に注意が必要です。
子供(das Kind)をですから、中性名詞の4格ですよね。
helfen の後ろが3格になることがポイントです。
日本語では「~を助ける」ですから、helfenのうしろは4格だと
思ってしまいますよね。
ところが、helfenを辞書で引いてみると、
人3 とかjm、あるいはj3と書いてあります。
つまり、helfenの後ろは4格ではなく、
3格がくるということです。
正解は
Der Vater hilft dem Kind.
となります。
まとめ
独検では「が・の・に・を」に当てはまらないものが
出題されますので、試験前にご確認ください。
セルフチェック → 名詞を辞書で引くときのコツは?