ウィーンの街には
ベートーベンが住んでいた家が
観光スポットとして多数公開されています。
ベートーベンは引越魔だったと言われていますが、
さて何回引越しをしたかご存じですか?
手がかりを探しに、
ベートーベン・ハウス巡りをしてみましょう。
ベートーベンが交響曲第5番を作曲した家はどこ?
交響曲第5番と言えば『運命』ですが、
この曲が作曲された家は市内にあります。
□ パスクヴァラティハウス
Pasqualatihaus
住所:1区 Mölker Bastei 8
ウィーン大学の本館の近くに、
『運命』が作曲された家があります。
カフェ『ラントマン』の横の広場から、
坂道を上るとマンションがあります。
その建物の5Fの一室がベートーベンハウスです。
マンションの壁にベートーベンが住んでいた
というプレートがありますので、確認してくださいね。
ベートーベンはドイツ語で書くと、
Beethoven なので、カタカナ標記的には
ベートーヴェンとなります。
ちなみに発音はベートホーフェンに
なるようです。
入口で入場券を買って、中に入ります。
一人4ユーロで、18才以下は無料です。
室内には『運命』のほか、
『エリーゼのために』や唯一のオペラ
『フェデリオ』などを作曲したであろう
ピアノが置いてあります。
鍵盤の上にガラスの板がかぶせてあり、
残念ながら鍵盤にふれることはできません。
1Fに下りるとショプがありますので、
レアなお土産を探してみてはいかがでしょうか?
あまり知られていないベートーベンハウスが
もう一つ市内にありますのでご紹介します。
シュテファン寺院からグラーベン通りを
まっすぐ進み、突き当たりのスーパーの横の
細い道を道沿いに歩いていくと、交差点があります。
その交差点からティーファー グラーベン
(Tiefer Graben)通りを歩くこと2分。
右側のマンションの2Fに、タイル画で
Beethovenhaus と書いてあります。
内部は公開されていません。
ベートーベンが遺書を書いた家はどこ?
つぎはホイリゲの集まるグリンツィングへ
行きましょう。
新酒のワイン、またそのワインを飲めるお店を
ホイリゲと言います。
行き方は2通りあります。
・地下鉄U4でHeiligenstadt(ハイリゲンシュタット)
行きに乗り、終点で下車。
・ウィーン大学の地下にある路面電車の停留所から
38番に乗り、終点のGrinzing(グリンツィング)で下車。
ベートーベンが遺書を書いた家は、
ハイリゲンシュタット駅とグリンツィング駅の
中間にあります。
□ハイリゲンシュタット遺書の家
Heiligenstädter Testament Haus
住所:19区 Probusgasse 6
閑静な住宅街にあります。
こちらも入場料は4ユーロで、日本円で約500円。
それぞれのベートーベンハウスで入場券販売係兼館長は
皆さんドクターの博士号をお持ちです。
□エロイカハウス
Eroica Haus
住所:19区 Döblinger Hauptstr. 92
見学するには予約が必要です。
ここで交響曲第3番、『エロイカ』が作曲されました。
遺書の家、エロイカハウスの近くには
ベートーベンが散歩をしていた道があります。
この散策から『田園』が完成したそうです。
もしかすると交響曲第6番のメロディーは、
この自然の中を流れる風の音だったのかもしれません。
まとめ
さて、ベートーベンはウィーンで
何度引越しをしたのでしょうか?
ベートーベンハウスで購入した資料によると、
なんと80回だそうです。
短気が引越しの原因だったという説もある
ようですが、いずれにしてもベートーベンは
パワフルだったということは間違いなさそうですね。
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