わが家の介護レポート  001

暗い部屋 

毎週末、両親の介護のために帰省。
十字路を右に曲がると、2Fの実家が見える。

いつもは電気のついた私の部屋の窓を見て、
ホットするのだが、部屋が暗い。

先月から母親が歩けなくなったのだ。

調子のよいときは、
トイレまで歩いて行けたのだが、
布団まで戻ることができない。

台所で洗い物を済ませたが、
そのまま固まってしまい動けないと
いうことが重なった。

「切ない」、仲良しへのメールに、
そんな言葉を書くことが多くなった。

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 山奥

母親の話を聞いていると、
私が一人で暮らしている山奥の家に
連れて来られたと思い込んでいるようだ。

いつもと同じ部屋なのに、
ここは怖いので、いやだという。

母親の手を握りながら、「大丈夫だから」と
何度言っても、不安そうな様子だ。

 介護レポートを始めるにあたって

同じような状況の方と想いや悩みを
共有できればと思い、
レポートとして残すことにしました。

やがては誰もがたどる道、
自分自身のための道標にも。

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